借金するときに感じる精神的不安、その解消方法とは?

借金をする人か感じている不安のは、大きく分けて、返済の事と詐欺の事が多いです。どちらも金融の知識に通じていれば、あまり起こりえないですが、皆が皆そんな知識を持っているわけではありません。今回は、そんな時のために、この不安にどう対処するべきかを考えます。

借金をする場合でも、その状況によって、精神状態がかなり異なります。少額の借金の場合、本人にはさほど不安はありません。借金というよりもキャッシングといった感じで、返済の目処も十分に立っているケースが多いです。この場合の不安は、返済云々よりも、適切な借入先を選べるかどうかという方にかかってきます。精神的不安が大きいのは、かなりの高額な借金をする人の方です。そして、今回本題にするのも、これらの人たちです。

まず、返済の不安ですが、これは簡単に言えば、金を借りたら利息でどんどん膨らみ、返せなくなるのではないかという不安です。利率というのは、基本的に複利計算が適応されます。よくある例として、100万円借り入れを単利と複利の2種類で比較するというものです。利率10%で20年借りた場合、単利は毎年10万円の利子がつくだけなので、20年後の返済合計は300万円です。ところが複利の場合はそうではありません。10%が毎年「その前の年の金額」にかかってくるので、1年目は110万でも、2年目は120万ではなく110×1.1で121万になるのです。こうして20年まで行くと最終的に約673万円にもなります。元の金額の6倍以上の額を返さなくてはならないのです。そうしたリスクを知ることが大切です。きちんと返済額を計算できていれば、それに合わせた借入額を選択することができるので、不安を解消することもできます。返済計画をしっかりと立てることが重要です。

もうひとつ、詐欺の方ですが、これは、闇金や多重債務と関係してます。闇金の特徴は、誰でも借りられるといった、審査の甘さを謳ったものがほとんどです。また、金融機関の連絡先に、携帯電話が登録されている場合も、ほぼ詐欺です。これらの金融機関で借金をしてしまうと、いつまでも利子だけを延々と払わされたり、厳しい取立てを受けたりして多重債務に陥ります。多重債務に陥る原因はたいてい二つです。借金を返済するために借金をするという行為に走り、抜け出せなくなるパターン。どこでいくら借りたのか把握できなくなり、返済計画が破綻して、それぞれの借入先の借金が膨れ上がるパターン。どちらも計画性のなさが招いた自業自得という面もあるのですが、それでも、こうした事態を引き起こすのではないかという不安がつきまといます。こうした不安をそもそも抱かないようにするには、借りる金額と借りる場所を制限するしかありません。まず金額は、絶対に自分が返済しきれる額しか借りないことです。身の程に過ぎた借金は身を滅ぼすということを肝に銘じるのです。また、借りる場所はしっかりと審査を行う機関に限定し、少なくとも3つ以上の機関から同時に借入を行わないことです。管理しきれる確信があるなら別ですが、基本的に一箇所だけにとどめるのが賢明です。

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