耳にはするが内容が良く見えない、キャッシングでの「ブラック」とは
「ブラックリスト」という言葉はよく耳にすると思います。しかしキャッシングでのブラックリストとはどのようなものか良くわからないと言う人もいるのではないでしょうか。一般的な「ブラックリスト」とはつまり、「お金の貸付に注意が必要な人」と考えることができるでしょう。このブラックリストは何か具体的にリスト化されている情報でなく、その人個人の情報を見たときに貸金業者にとって「問題のある人」のことなのです。
一言に「ブラックリスト」といっても一つのパターンに収まるものではありませんが、大きく分けて貸付による返済の遅延や滞納による「ブラックリスト」と申し込みが複数回にわたって行われている「ブラックリスト」の二種類があります。
貸付のブラックリストには段階があります。遅延はするものの確実に支払いを行っていれば常に貸付が行われないと言うわけではありません。割と短期間で個人の情報を所有しているところからこの遅延の情報は消えることがほとんどです。次に問題があるのは滞納です。滞納は支払いさえ行えば遅延に変わります。遅延に変わってしまえばある程度の期間でその情報はデータから消去されますが、滞納が続いているようであればその情報は消えることはありません。少なくとも支払いが行われるまでは「ブラックリスト」に載っているという状態になるでしょう。更に任意整理などの法的手続きを行えばこれも情報として保有されます。支払いの義務の残る法的手続きであれば完済されるまでは情報が残ることになりますし、仮に完済したとしてもその後数年間は「ブラック」な情報が個人のデータに残ることになります。支払い義務のない法的手続きもありますが、こちらも同様に支払い義務がなくなった後数年間は「ブラック」として取り扱われることになります。
そしてもう一つのパターンが申し込みによるブラックです。これは短期間にいくつものキャッシングに申し込むことでその情報が個人の信用情報に書き込まれます。複数の貸金業者で同時に審査を行って、限度額以上の金額を貸し付けてしまわないように、このような申し込みをしている人はデータから敬遠されます。この情報自体は数ヶ月で消えますが、申し込みを頻繁に行っていればその情報は継続して保持されることになり、貸付のブラックと同様に貸付されない場合もあれば、金額的に非常に小さな金額でしか借り入れができない状況になるでしょう。
どちらにせよ、法的手続きを行うパターンを除いては、慌てずに計画的にキャッシングを申し込み、使っていれば起こり得ないことです。