キャッシングカードローンの総量規制は回避できる?意外な抜け道とは
カードローンを頻繁に利用する人は、総量規制という言葉を聞いたことがあると思います。そうでない人は、総量規制がどんな言葉かもわからない人もいると思います。総量規制とは、民間の金融機関で2010年から使用され始めた言葉です。元の言葉は1990年の3月に大蔵省が実行した行政指導でした。その概要は、当時あまりに土地の価格が高騰していたため、不動産向けの融資の伸び率を総貸出以下にするという内容でした。しかし、ここで説明するのは、それとは別の総量規制です。
今回説明するのは、カード利用時に束縛対象とする総量規制です。この内容は、簡単に言えば、一年間に借りることができる資金の総額は、契約者の年収の3分の1を超えることが出来ないというものです。2010年以前、契約者が借りることができる金額に上限はありませんでした。悪質な金融業者はそれを利用して、不当に高い金利で、利用者から多額の借金を負わせるということを日常的に行ってました。その結果、借金の返済が困難、または不可能になった多重債務者や自己破産者が急増し、社会問題になりました。そうした背景もあり、法律で総量規制を作り、返済能力を過剰に超えた借り入れをできないようにしたのです。これだけ聞くと、いかにもな正当性があり、総量規制があることに問題はなさそうに思えますが、話はそう単純ではありません。
総量規制が適用されるのは、クレジットカードや消費者金融機関の借り入れ(キャッシング)です。そのため、これらの企業から年収の3分の1を超えて資金を調達しようとすると、途端にストップがかかります。突然高価な出費があったり、資金が必要になった場合、カード会社から、キャッシングを止められる自体にもなりえます。利用者は突如として、資金調達ができなくなるので何かあった時に当然大変な苦労を強いられます。普段から金を頻繁に借りなければいいのではという意見も一理あります。ですがここでは、それよりも、総量規制そのものを回避するにはどうすればいいのかについて解説します。
総量規制の抜け道として有名なのは、銀行関係のローンや借り入れを利用する方法です。総量規制の対象は賃金業者なので、銀行は対象外となっています。また、家を購入する場合や車などの高額な買い物の場合、目的別のローンも、総量規制の対象にはなりません。ただし、この目的別ローンを利用するためには、実際にこれらに資金を使ったという証明が必要になります。また、一般の利用者にはあまり縁がないかもしれませんが、例えば、株式会社の株の購入した場合、有価証券担保貸付というものや、個人事業主に対しての特別貸付といった方法もあります。ですが、一番簡単に総量規制を回避するのは、やはり銀行から資金を調達する方法でしょう。銀行にもカードローンがあり、その金利はかなり低いのが特徴で、しかも総量規制にかからないので、安定した収入が見込めるのであれば、この銀行の借り入れを利用するのが、最も安全で確実と言えます。